亀の手を食べてあたる?食中毒にならないようにするには?

亀の手

見た目のことでしばしば話題にのぼる亀の手。旨味が非常に美味しいと話題となっています。

しかし、亀の手を食べることで「あたる」ことってあるのでしょうか?また、食中毒にならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

この記事では、亀の手の食中毒についてご紹介します

食中毒を避けるための亀の手の保存方法

亀の手で食中毒を起こさないためにも、亀の手を長期保存をする場合には、5分程度塩ゆでをした後、密閉容器にいれ冷蔵保存か冷凍保存をするのがおすすめです。

冷蔵の場合は2日、冷凍の場合は1ヶ月程度保存することができます。

 

亀の手は生もので痛みやすいので、保存をする上で「水気をふき取る」「密閉して保存」することがポイントです。

ドリップと呼ばれる余分な水気には、水分、たんぱく質、うまみ成分が主に含まれています。

旨味成分が流れ出てしまうと、美味しさや栄養価がなくなるだけでなく、水分が抜けパサついた食感の原因にもなるので、キッチンペーパーなどでしっかり水分を落として保存しましょう

 

空気に触れると雑菌が増えて、腐りやすくなります。ジッパー付き保存バッグに空気を抜いて閉めるか、ラップに包んでタッパーに入れておくと、空気に触れず密閉して保存することができます。

冷蔵保存

チルド室」「パーシャル室」などという名前がついている特定低温室は、他と比べ低い温度設定になっています。

低い温度の方が亀の手の鮮度を長く保てますので、そのような機能がついている冷蔵庫では、そこで保存をしましょう。

冷凍保存

亀の手をすぐに食べない場合は、新鮮なうちに冷凍した方がおいしく食べられます。できることなら食品の鮮度、味を落とさないためにも、急速冷凍が理想です。

しかし一般的な家庭には急速冷凍がないことが多いので、味や鮮度が落ちるということは覚悟しましょう。解凍は時間がかかるとドリップの量が多くなり旨味も失われます。

完全に解凍してしまうよりも冷凍のまま火を通した方が栄養や水分が逃げにくく、パサつきが防げます。再度塩茹でにするか、お味噌汁にしましょう

亀の手の毒性

亀の手はエビやカニ、フジツボの仲間で甲殻類にあたります。

ですので、貝毒による食中毒はあまり考えられないと思われるかもしれませんが、亀の手も毒化する恐れがあることが公表されています。

また、SNSや2チャンネルの口コミで「あたった!」などと下痢嘔吐、じんましんの症状を訴えられている口コミが多く見られました。これらは熱に強く、火を通したからといって消えるものではありません。

 

亀の手は貝類と同じプランクトンをエサとして食べます。植物プランクトンの中には毒を持った種類がいるのです。

人に有害な毒素を体内に蓄積させ、貝毒をもつようになることがあります。

手足のしびれなどを起こす症状と、嘔吐や下痢の症状を起こすことが知られているのです。

人に有害な毒素を持つプランクトンを亀の手が食べることで、万が一「嘔吐や下痢」の症状を起こす下痢性貝毒と同じような症状が出た場合は、すぐさま病院へ行きましょう。

甲殻アレルギー

エビアレルギー患者の65%は、カニにも症状を示すという調査結果があります。交差反応性は20%程度です。

ですので、甲殻アレルギーがある場合亀の手を食べるのには注意が必要です。

 

亀の手によるアレルギーがある場合、食べて2〜3時間くらい経過した頃に、顔や体がかゆくなりじんましんが出て腫れることがあります。

このじんましんは、出たり引いたりを繰り返し数日で消えていくものです。

しかし、時には呼吸困難、嘔吐・下痢、意識障害となり重症のアレルギー発作である「アナフィラキシーショック」を起こすこともあり、生命に関わることもあります。

 

食物アレルギーの9割はじん麻疹など皮膚症状だといわれています。3割が呼吸困難など呼吸器症状、嘔吐下痢など消化器症状、1割に低血圧・意識障害という報告があります。

計算が合わない気もしますが、同時に発症している障害がありますので、そういう結果となっているのです。

症状が疑われる場合、医療機関での受診をしてください。また、必要な場合は救急車での対応をしましょう。

食中毒やアレルギーを起こさないために

亀の手を採取するにあたり、春から夏場がかけてが多くなると思いますが、夏は特に採取後の温度管理も重要です。甲殻類というのは鮮度が落ちやすい生物

あつい時期、日中に採取したものをバケツなどで保管していると、あっという間に強い臭みを発し腐敗してしまいます。気温が高い時期はとったものをすぐに保冷しましょう

持ち帰ったらすぐに下処理をし冷蔵をする。翌日までに食べきれない量があるのであれば、塩茹でにして冷凍をしましょう。

また、食物アレルギーに対する研究が進められていますが、あくまでも研究段階です。確立した情報が公表されるまでは、SNSやインターネットなどの誤った情報に振り回されないようにし、医師の指導に従ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました